マニアックデカ シリアルキラーがいっぱい!

この息子・・・全員刑事・・・!
──連続殺人犯に立ち向かうのは、7人の殉職ギリギリ刑事(デカ)!!
7人の犠牲者で完成するのは・・・──


1話 エイリアンさん

─アーカツカ近郊の山道

(・・・ブロロロウゥン)

イヤミ
可愛いペットヒツジも手に入れたし
お店へ戻って売り出すざんす!
ふん、ふんふ~ん♪・・・んんっ?

イヤミ
・・・なんざんすか?
道端で女が手を振っているざんす。

(ブロロロウゥン!キーッ!)

トトコ
きゃー!私ってラッキー!
もうダメかと思ったわー!

イヤミ
車を止めて失敗したざんす。
テンションが面倒な感じの女ざんす。

トトコ
・・・・・・どうされましたか?とか、
聞かないの?
山道でレディが困ってるのよ?

イヤミ
・・・車は止めたざんす。
でも、ミーは急いでるんざんす。

トトコ
車が故障しちゃって困ってるの。
怪我で片手しか使えないから
エンジンルームも覗けなくってぇ~!

イヤミ
ここまで、よく運転してきたざんすね。
無謀だし、不用心ざんす。

トトコ
あんたも膝に仔羊なんかのせて
よく運転出来るわね。

(メエ~~・・・!)

イヤミ
余計なお世話ざんす。

トトコ
とりあえず、街まで乗せてもらうわよ!

(ガチャッ・・・バンッ)車のドアの音

イヤミ
シェエエエエエ!?
勝手に乗ってきたざんす!

トトコ
私みたいな可愛い女の子とドライブなんて
あなたもラッキーね!
お礼言いなさいよ!

イヤミ
今のミーは、ものすごく忙しいざんす。
はっきり言って迷惑ざんす。

トトコ
知ったこっちゃないわぁ~!
なんだか色々と失礼な奴ねぇ?
はっきり言って、ハズレだわ。

イヤミ
キーッ!
勝手にミーの車に乗った上に
好き勝手言うざんす!

トトコ
・・・あら、それが困ってるレディに
対しての態度なの?
あなた短気?カッとしやすいの?

イヤミ
シェエエエエ!
ミーじゃなくても
イラッとすると思うざんす!

トトコ
・・・あなた、もしかして・・・
噂になってる連続殺人鬼じゃない?

イヤミ
シェエエエ!?な、何を言うざんす!
ほれ!着いたざんす!
とっとと降りるざんすッ!!

あれ~!?

イヤミ
ど、どうしたざんす?

トトコ
自分の車にお財布忘れて来ちゃった~!
えへ!私って、うっかりさん!

イヤミ
シェエエエエ!?まさか・・・!
戻れと言うんじゃないざんすよね?

トトコ
あら?当然でしょ!
他に頼る人もいないもの!
あっははははははは~!

トトコ
・・・早く戻って!
日が暮れちゃうわよ?

イヤミ
無茶苦茶ざんす!
ミーは忙しいざんすー!!

(ブロロロウゥン!キキーッ!)

イヤミ
ほれッ!チミの車の所に着いたざんす!
さっさとするざんす!

トトコ
あれれ~!?
車に忘れたかと思ったら、
バッグにお財布入ってた~!

イヤミ
ムキーッ!いい加減にするざんすーッ!!

イヤミ
(ガサッ・・・)
ミーが例の連続殺人鬼なら・・・
どうするざんすッ?怖いざんしょ?

イヤミ
ウッシェシェシェシェシェ~!!

トトコ
・・・・・・。
(ゴスッ!!)

イヤミ
シェエエエエ!?
痛いざんす!!
何するざんすッ!?

トトコ
そんなハズ無いわ。
だって・・・この辺に最近出る、
連続殺人鬼は・・・

私だからーーーッ!!!
あっはははははははははーッ!!!
(ゴスッ!!バキィッ!!ドスッ!!)

シェエエエエエエエエエ・・・!!
・・・・・・!!・・・・・・!!
・・・・・・・・・!!

・・・・・・!!・・・・・・!!
・・・・・・・・・!!


2話 たぶん

─Chapter1
『兄弟刑事集合!』

─アーカツカタウン警察署
殺人課

警部
何、殺人未遂?
死んでないなら、そっちで処理出来んのか?
・・・えっ?情報提供したいと言っている?

オソマツ刑事
こんちは~。

警部
・・・連続殺人の件で?
どの連続殺人だっ!
こっちはそんなのばっかりで・・・

オソマツ刑事
ありゃ、電話中ッ?

新聞を読んでいる男
「まあ、見ての通りだ。ふう・・・ッ!
 新聞も殺人、殺人・・・ばかりだな」

カラマツ刑事
(・・・バサッ)
・・・フッ。遅いぞ長男。

オソマツ刑事
なんだ、お前かよ!
・・・電話、さっそく事件?

カラマツ刑事
・・・そうみたいだな。
まあ、ひっきりなしだな。
8割方、殺しみたいだぞ。

オソマツ刑事
えーッ?そうなの?
って、まあ聞いてたけどねえ。
本当にそうなんだぁ・・・。

奥に座っていた男
「シーケンスキラー・・・
 そんな事件ばかりらしいね。」

チョロマツ刑事
父さんから聞いてたでしょ?
本気にしてなかった?
・・・甘いね。(・・・サラッ・・・)

カラマツ刑事
・・・ペットにタイガーラム・・・
ほう?「虎の模様の仔羊はいかが?」

オソマツ刑事
誰ッ!?

カラマツ刑事
チョロマツだ。

チョロマツ刑事
僕だよ。久しぶりだね。

オソマツ刑事
ええー!お前、髪の毛サラッサラだね!
どうしちゃったの?
髭まではやしちゃって!

チョロマツ刑事
そう?ふふッ。
別に、どうって意味はないけど。
(・・・サラッ・・・)刑事としての貫禄?

オソマツ刑事
髭はともかく、サラッサラの髪の毛って
貫禄なのッ!?

チュオロマツ刑事
ほら。僕みたいな腕利きの刑事ともなると
色々とね?トレードマークっていうか、
そういうのがね!

オソマツ刑事
えー・・・。
そこで、意識高い感じ出してくるのッ?

(ガチャ・・・ッ)

イチマツ刑事
あ、・・・兄さん達、久しぶり。

ジュウシマツ刑事
久しぶりー!!元気だったー?

トドマツ刑事
ちょっとー!来る途中も
なんかパトカー何台もすれ違ったけど!
大丈夫ッ!?

カラマツ刑事
トッティ!?

チョロマツ刑事
おい!?
(ツカツカ、ツカツカ!)

チョロマツ刑事
なんで!お前が一番!
髭面なんだよッ!?

トドマツ刑事
は?僕くらいの敏腕刑事ともなれば
この位の感じにしてなきゃ
釣り合わないんだよッ!

ジュウシマツ刑事
トッティは元がキュートだから
余計にねーッ!
わかる、わかるーッ!!

イチマツ刑事
そうそう、貫禄が必要なのわかる。

警部
わかった。
すぐ誰かそっちへよこす様にする。
(・・・ガチャッ)

オソマツ刑事
忙しそうだねぇ!

カラマツ刑事
で、何から片付けようか?
ん~っ?

チョロマツ刑事
現場に向かう?
(サラッ・・・!)
それとも、取り調べ?

イチマツ刑事
死体を探すなら、すぐやるけど。

ジュウシマツ刑事
容疑者の確保するーッ?
家宅捜査ーッ?

トドマツ刑事
これまでの捜査ファイル、見られるっ?
新しい視点で見ると何か解るかも。

警部
おお・・・!!
よく、集まってくれた。
息子たち・・・!いや!

警部
6人の刑事!!

内線電話の音
(ポ、ポ、ピポー・・・!
 ポ、ポ、ピポー・・・!)

警部
はい、殺人課・・・・・・うん?
怪我をした人が受付に来ている!?
・・・わかった。個室へ案内しておいてくれ。

オソマツ刑事
おっ、情報提供っ?
さっきの電話の件の人・・・
自分から来ちゃったのッ!?


3話 ゲーロ

─Chapter2
『ペットショップ』

カラマツ刑事
よし、裏から入るぞ。

チョロマツ刑事
OK!援護するから任せて!

カラマツ刑事
(・・・ガチャ・・・!)
クンクン・・・獣の臭いがするな。

チョロマツ刑事
しっ・・・!早く中に。
ドアを閉めないと空気の流れを気付かれる。

カラマツ刑事
待て。退路の確保をしないと・・・
あ。

(・・・ガッチャン)

チョロマツ刑事
結局、閉めちゃったの?
あれ?・・・ちょっと待って。
このドア、内側にドアノブが無いよ?

カラマツ刑事
えっ・・・・?

チョロマツ刑事
退路、無いよ。

カラマツ刑事
・・・フッ!なら前へ進むのみだ。
ついてこいッ。

チョロマツ刑事
まあ、そうなるね。
異論は無い。

カラマツ刑事
・・・俺達が向かってたのは、
被害者だっていう
情報提供者の所だったな。

チョロマツ刑事
そうだね。

カラマツ刑事
被害者が自分で署に来たという事は
・・・俺達が向かってるのは
誰の所なんだ・・・?は、犯人・・・?

チョロマツ刑事
どっちでもいいよ。本人に聞けば。

(・・・ぼそ、ぼそ・・・)

カラマツ刑事
話し声がするな。

チョロマツ刑事
・・・子供と話してるような抑揚だね。
まさか・・・新たに誘拐なんか
してないだろうな?

カラマツ刑事
よし、・・・踏み込むぞ。

チョロマツ
援護するよ。

イヤミ
ふんふんふ~ん♪
ヒツジちゃん~♪
フワフワざんすねえ~!

(メエ~・・・!)

チョロマツ刑事
少しでも動いてみろ。
お前の頭の半分が無くなるぞ。

イヤミ
シェエエエエエ!?
ご、強盗ざんす!?

カラマツ刑事
警察だ!!

イヤミ
シェエエエエエ!?
情報提供するって言ったら
容疑者扱いざんすか?ヒドイざんす!?

チョロマツ刑事
え?情報提供者なの?

カラマツ刑事
じゃあ、警察署の方にいるのは・・・?
さっき被害者らしい人物が
訪ねてきていたが・・・

イヤミ
まさかギブスをした女じゃ・・・!?
皆殺しにされるざんすー!!

(メエ~・・・!)

カラマツ刑事
新聞に出ていたペットの仔羊か?
・・・可愛いな。

チョロマツ刑事
ちょっと!羊はいいからさッ!?
署に電話しようよ!?

カラマツ刑事
ああ、そうだな。そうしよう。
はっはーッ!!

カラマツ刑事
安心しろ、俺達6人がこの街へ来たからには
もう大丈夫だ!!
はっはっはっはっはっはーッ!!

イヤミ
笑い事じゃないざんすッ!!
本当に大丈夫なんざんすか・・・?


4話 キタク。クラブ

─Chapter3
『容疑者』

─アーカツカタウン警察署
 取調室

オソマツ刑事
・・・で?大丈夫なのッ?怪我。

トトコ
ああ、コレ?別にどうって事ないわ。

オソマツ刑事
そうなんだ。・・・でも、大変だったねえ?
それじゃあ・・・情報提供について
聞かせてくれるっ?

トトコ
何から話したらいいかしらね。
きっかけは冷凍マグロだったわ。

トトコ
気が付くと、冷凍庫の中にいたの。
壁際には、冷凍マグロが落ちていたわ。
気が付かない内に殴っていたのね。

オソマツ刑事
ふん?冷凍マグロ・・・と。

トトコ
その内にね・・・死んだ魚じゃ
物足りなくなったのよね。

オソマツ刑事
へえ。・・・死んだ魚じゃ物足りない、と。
それって、その男が言ってたの?
仔羊を連れた・・・トラ模様の。

オソマツ刑事
ん?・・・トラ模様・・・と言えば・・・。
今日、別の場所でも聞いた話だな。
そのトラ男が、魚じゃ物足りないって?

トトコ
そのトラ男・・・?
違うわよ、私の話よ。

オソマツ刑事
んんっ?ちょっと、待って?

オソマツ刑事
ねえ?今、俺が話聞いてる人、
情報提供者なんじゃないの?
なんか自分が犯人だって言ってるけど。

トドマツ刑事
はあ!?何それ!
もっと早く呼んでよ!?

オソマツ刑事
なんでうれしそうなのッ!?
お前、そういう趣味ッ!?変態かッ!?
お兄ちゃんビックリだよッ!

トドマツ刑事
何、言ってんの!
本物の連続殺人犯の話が聞けるんだよ?
何か解るかもしれないじゃないか!

オソマツ刑事
あ!ちょっと待って!

トドマツ刑事
今度は何ッ!?

オソマツ刑事
しッ!・・・(チャッ)
いなくなった・・・気をつけろ。

トドマツ刑事
えー・・・?
何で拘束してないんだよッ?

オソマツ刑事
だって!
さっきまで、ただの情報提供者・・・
いや寧ろ、被害者だと思ってたからな。

トドマツ刑事
部屋出る前に、ちゃんと手錠しなよ~。
不用心だなあ・・・。

あははははは、はははははは・・・!

オソマツ刑事
動くなッ!!

オソマツ刑事
・・・あれッ!?

ジュウシマツ刑事
へー、それでそれでー?

トトコ
それでねーえ!

イチマツ刑事
手錠したよ。

トドマツ刑事
本物だよね~!ほら!自分の犯行を
自慢したいし話したくて仕方ないから・・・

オソマツ刑事
え~!俺も聞いてあげたよぉ?

(じりりりりりん♪)

警部
はい、殺人課・・・
なに!?また殺人事件ッ!?

ジュウシマツ刑事
本当に殺人事件多いねー!?
大変だね。ここの街。

イチマツ刑事
少なくとも、ここにいる容疑者以外にも
犯人がいるってことだよね。
やってらんないね。まあやるけど。


5話 パニック・ナール

─Chapter4
『新しい仲間』

警部
どうだ、決して大げさじゃない
この街の状況がわかったか?

トドマツ刑事
本ッ当に、どうかしてるね!
このペースじゃ街の人口あっという間に
半分になっちゃうんじゃない?

警部
実は他の地域からも自分のところの
容疑者がここの街に潜伏しているのではと。
そういう話になっている。

イチマツ刑事
確かにこれだけ事件が多い街なら
目立たないかもね。
くそっ!迷惑な話だね。

チョロマツ刑事
その人は?

警部
こちらは第四銀河署から来た
△〇■くんだ。

オソマツ刑事
え?どこ?どこから来たのッ?
他の星ッ!?

カラマツ刑事
えらく、地域を広げた感じだな。
最早、犯罪は宇宙規模という事か。
フッ!面白い。

警部
△〇■くんは、容疑者を追って
この街まで来たそうだが、

警部
この街の犯罪の撲滅にも
協力してくれるそうだ!
よろしく頼むぞ!

ジュウシマツ刑事
よろしくお願いしまーす!!

銀河刑事
〇△■☆。

イチマツ刑事
俺はさっき連絡のあった現場に行くけど。
え?・・・一緒に行ってみたい?

ジュウシマツ刑事
頭の中に直接話しかけてるのー?

トドマツ刑事
僕は今朝の新聞に掲載された
おかしな誌について調べるよ。
必要な時は現場に行くから連絡して。

チョロマツ刑事
新聞に掲載された誌!?
何、それ!

トドマツ刑事
これだよ。(バサッ)
1.バラバラにしてありとあらゆる所に
2.深く深く深く沈めよう

トドマツ刑事
3.何重にも封じて閉じ込めて
4.見えない動けない
5.壊れた暴走黄色い観覧車

トドマツ刑事
6.わたしはもえる情熱
・・・・・・
どう思う?

ジュウシマツ刑事
ラブレターかな?

イチマツ刑事
殺人鬼からのね。
大勢いるみたいだけど。

チョロマツ刑事
・・・「萌える情熱」か。
使える表現だな。br />
トドマツ刑事
ちょっと!?これ犯行声明か疑ってんのッ!
ファンレターに使う表現として
ストックしないでッ!?

オソマツ刑事
まあ、ここの街でこれを見たら
犯行予告だと思うよねえ!

カラマツ刑事
これまでの被害者の状況が、
この内容に沿った事件はあるのか?

トドマツ刑事
調べてみたけど無かった。

イチマツ刑事
つまり、これはこれから起きる
事件の予告の可能性が高いという事か。


6話 象出会った

─Chapter6
『食い逃げ犯』

ジュウシマツ刑事
素早かったね!

イチマツ刑事
うん、驚いた。

ジュウシマツ刑事
殺人課の仕事ばっかりしてると
食い逃げの現行犯捕まえるのって
ちょっと新鮮だよね。

イチマツ刑事
そうだね。あ、もうOKだって。
署に戻るって。

ジュウシマツ刑事
書類作ったり色々あるからね。
お疲れ様でーす!!

イチマツ刑事
俺はこれから現場に行くけど。

ジュウシマツ刑事
僕も一緒に行くね!

・・・・・・。

イチマツ刑事
おしりの肉が無いね?
これも、食い逃げっていうのかな?

イチマツ刑事
死体の肉を食ったなら、そうかな。
いや、まず殺人だからな。

ジュウシマツ刑事
そうか。

イチマツ刑事
他にもしたいがあったりしないかな。
・・・うん。そうか。ありそうか。
・・・案内して。

ジュウシマツ刑事
イチマツ兄さん、また虫と話してるのー?
いいなー!僕も話してみたいなあ!

イチマツ刑事
話せば?

ジュウシマツ刑事
イチマツ兄さんにしか見えないから
無理だよー!いいなー、いいなー!
ボゥエ!!

─ピッグマン氏のアトリエ

イチマツ刑事
画家の家?

ジュウシマツ刑事
ここがどうかしたのー?

デカパン
ホエホエ、なにか用だスか?

イチマツ刑事
あ!すごいパンツ!!

ジュウシマツ刑事
パンツで出来たパンツ!!

イチマツ刑事
間違いなく変態だな・・・。

デカパン
ワスは確かにパンツにとてもこだわりが
あるだスが、特にやましいことは
してないだスよ。

ジュウシマツ刑事
本当かな。盗んだパンツとかじゃない?

デカパン
合法的に手に入れたパンツだス。
趣味のパッチワークだス。

イチマツ刑事
床下・・・か。

ジュウシマツ刑事
虫の知らせだからちょっと見せてね!

イチマツ刑事
警察だ。令状無いけどいい?

デカパン
別にやましいものはないだス。

イチマツ刑事
あ!これは・・・!!

デカパン
究極のパンツを見つかっただス!

ジュウシマツ刑事
究極のパンツって人間のお尻の皮で
出来てるのー?悪趣味!!
逮捕ーッ!!

イチマツ刑事
履いても尻丸出しみたいな感じで
意味ないじゃないね。
理解が及ばないよね。

ジュウシマ刑事
ホント、ホントー!!


7話 ラムジャナイ・マトン

─Chapter6
『秘密結社』

警部
ええッ?秘密結社?

銀河刑事
〇△■☆・・・

カラマツ刑事
食い逃げ犯からの情報?
人間をヘイトする団体・・・?
この街はカルト集団までいるのか。

トドマツ刑事
組織的な物が含まれているとすると
この犯罪率の多さも多少は
納得がいくけどね!?

カラマツ刑事
フッ。どんな連中かちょっと冷やかしてやる。
新規勧誘の電話番号はこれか。 よし。(・・・プルルル・・・)

『・・・もしもし。我々は特別な使命に
 意を同じくする団体だ。そちらは?』

カラマツ刑事
あなた方と意を同じくする者だ!
人間は最低だ!
銀河の事なんて少しも考えていない!

『そうだ・・・。何も考えていない!』

カラマツ刑事
その上、ケチんぼだ!
我々に地球での暮らしの安定を
約束もしてくれない!

『お前、見所があるな。
 本部へ来られるか?』

カラマツ刑事
え?本部へ?

トドマツ刑事
行くって言えって。

カラマツ刑事
あ、ああ、行く。行きます。はい。
じゃあ・・・。(ガチャ)

カラマツ刑事
行くって言っちゃったけどッ!?
いいのか?

銀河刑事
〇△■☆・・・

カラマツ刑事
えっ!?行くのは俺?
・・・だって俺じゃあまずいだろう?

銀河刑事
〇△■☆・・・

カラマツ刑事
宇宙的存在を認めない人間をヘイトする
人間の団体だから構わない?

トドマツ刑事
ややこしいね?
でも、人間の団体だったら
カラマツ兄さんが行くしかないんじゃない?

カラマツ刑事
えー・・・?

─秘密結社の会合

覆面の男
よく来てくれたんだじょ!新しい仲間だじょ!

カラマツ刑事
あ、はい。どうも・・・。

覆面の男
・・・なんだか電話の声と違うんだじょ?

カラマツ刑事
き、緊張しているんだ。

覆面の男
そうか。それより、そのマスクは
なかなか凝った趣味なんだじょ。
パンツより美的センスが高いんだじょ。

カラマツ刑事
え?パンツ?

覆面の男
そうだじょ。お前見所があるじょ。
正式に役員になるんだじょ!

カラマツ刑事
ええーっ!?

─アーカツカタウン警察署

チョロマツ刑事
え?次期会長を頼まれた?
なにやってんのっ!?

カラマツ刑事
それまでに、あの組織をつぶせば
そんな約束は無くなる。
団体の正体がわかったぞ。

オソマツ刑事
場所・・・あのうさんくさいホテルの
裏じゃない!?

カラマツ刑事
そうだ。あのホテルの経営者が
秘密結社の会長だと思う。

オソマツ刑事
えー・・・!どうしよう・・・!

ジュウシマツ刑事
オソマツ兄さん、その経営者の人に
夕食に招待されてるんだよね。

トドマツ刑事
僕の・・・恩師なんだよ。
犯罪者の心理に詳しいから
アドバイスを聞こうと思ったんだけど・・・

オソマツ刑事
俺に会いたいんだって!どうしてッ!?
怖いんだけどッ!?

イチマツ刑事
深淵を覗いちゃった人だとしたら、
秘密結社ぐらい入ってても
まあ、不思議じゃないよね。

警部
万全の体制でフォローする。
行ってこい!しっぽをつかめ!


8話 ソーシャル・ニートワーク

─Chapter7
『殺人ホテル』

イチマツ刑事
オソマツ兄さんが戻ってこないから
こうやって来てみたけど。
どうして晩餐の席に座らされてるの?

カラマツ刑事
しっ!相手のペースに合わせて
様子をうかがうんだ。
絶対にこの建物の中にいる。

オーナーハタ坊
最高級のハンバーガーをご馳走するじょ。

カラマツ刑事
最高級のハンバーガー?

オーナーハタ坊
お前たちがここへ来る前にいた街の名前を
調べたんだじょ。

イチマツ刑事
はあ。・・・それが?

オーナーハタ坊
なんと!6人のそれぞれのいた街の名前が
みんな美味しそうな名前なんだじょ!

オーナーハタ坊
これはもう、・・・食べずにはいられないんだじょ


カラマツ刑事
ええ~!?

イチマツ刑事
俺が前にいた街?ダックタウン・・・
あ、鴨肉的な?・・・ダメだな。
うまそう。

オーナーハタ坊
バラバラにするにも、
芸術的な感性が必要なんだじょ!
どうなんだじょ?この分け方は。

オソマツ刑事
ひーッ!バラすための線ひくの
やめてくれるッ!?

チョロマツ刑事
(バーンッ!)

チョロマツ刑事
遅いと思ったら!何してんの!?

オソマツ刑事
くそ!まさか?
俺、今あの誌みたいになる所だった?
えーッ?

オーナーハタ坊
しまった!!教会へ逃げるんだじょ!

カラマツ刑事
やっぱり、あの怪しい教会と
つながっていたんだな。

銀河刑事
〇△■☆・・・!

チョロマツ刑事
こいつにもらったんだ。
このサングラスをかけてみろ!
どういう事かわかるよ!

カラマツ刑事
ん~ッ!?なんだこれは!
「OBEY」(オベイ)?

オソマツ刑事
欧米なのッ?

チョロマツ刑事
こいつが言うには・・・
命令にしたがえって意味みたい!
みんな操られてるのかも・・・!!

オソマツ刑事
ええ~!?この街、変な趣味の人多いけど!
そういうのもそのせいっ?

オソマツ刑事
よし|!署へ戻るぞ!!


9話 ドラネコ・タトゥーの女

─Chapter8
『警察署』

オソマツ刑事
ちょっと!?なんで誰もいないの!?
・・・あ!・・・し、死んでる・・・

アーハハハハハハハハ!!

トトコ
楽しいなー!楽しいなー!
た~くさん遊んでもらっちゃったー!!

カラマツ刑事
弟達は!?

トトコ
そういえば見なかったわね!
小さいおじさんの集団が
連れて行ったんじゃないかしら!

警部
じょー!!わしも助けてー!!
あのお嬢さん、怖い~~~!!!
ありゃ連続殺人鬼だーーー!!

イチマツ刑事
まあ、本人がそう言ってたからね。

オソマツ刑事
父さん!?大丈夫ッ!?

─警察署の裏

トドマツ刑事
助けてー!?なにすんのッ!?

ジュウシマツ刑事
僕の事、観覧車に閉じ込めて
グルグルにするって
どういうことー!?

覆面の男
まあ、そうなることに
なっていたんだっぺ!

オソマツ刑事
止まれ!!

トドマツ刑事
あ!!兄さん!!


10話 ご恩・があーる

(・・・ザアアアアアア・・・)雨の音

オソマツ刑事
ポークビル・・・!
お前・・・誰だ・・・!?

???
・・・さあ、誰だんべなぁ?

カラマツ刑事
トドマーツ!?大丈夫かッ!?

トドマツ刑事
ひ~!!こっわーッ!
何、あいつら!?

チョロマツ刑事
狙いは・・・!つけたぞ・・・!

ジュウシマツ刑事
あの銃は使えないの・・・!?

銀河刑事
〇▽■△〇×・・・!!

イチマツ刑事
人間の体には何の影響もない?

チョロマツ刑事
くそッ!このサングラスで見たら、
間違いなくヤツなのに!

???
俺らぁ、丸腰だぁ?
丸腰の者を撃つんだべかぁ!?

???
お前たちが必要だからよ?
とりあえず、また出直してくんべ~!

(シュルシュルシュルシュル・・・!)

オソマツ刑事
あ・・・!!地面に吸い込まれていく!?


11話

カラマツ刑事
雨水と一緒に地下へ流れこんだのか?

チョロマツ刑事
そ、そうか!!
この街の地下には・・・!!

イチマツ刑事
巨大な地下水路があるんだったね。

ジュウシマツ刑事
えー!そこに逃げちゃったの!?
ボウェ!!

トドマツ刑事
まさか、この街そのものが・・・
この街の構造そのものが・・・
仕組まれていたとしたら・・・

警部
あり得るな。
歴史がある街とされながら、
この構造の本当の理由はわからないんだ。

オソマツ刑事
父さん!?

カラマツ刑事
フッ。これは長い戦いになりそうだな。

チョロマツ刑事
この謎を解く使命があるみたいだね。

イチマツ刑事
使命っていうか、狙われてるみたいだしね。
俺達。

ジュウシマツ刑事
えー!まだ僕の事、
遊園地でグルグルの刑にするつもりなのー!?

トドマツ刑事
まいったねー。
でも、僕たち6人がとりあえず無事だから!
ね!

グール(イチ松/クトゥルフ神話)
─人間と

ジュウシマツ刑事
ばいばーい!またねー!

 それ以外の存在が共存している世界。

 罪を憎んで人や宇宙人を憎まず。

 だが、本当に邪悪な存在があるとして
 殺人課の刑事が
 それに打ち勝つことができるのか?

 疑問はあれど、彼らは立ち向かう。

 なぜなら、彼らは生まれついての
 『刑事』だから。

『マニアックデカ』

─THE END-



マニアックデカ シリアルキラーがいっぱい!

この息子・・・全員刑事・・・! ──連続殺人犯に立ち向かうのは、7人の殉職ギリギリ刑事(デカ)!! 7人の犠牲者で完成するのは・・・── 1話 エイリアンさん ─アーカツカ近郊の山道 (・・・ブロロロウゥン) イヤミ 可愛いペットヒツジも手に入れ...